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先週の3連休に千葉に行って一人旅らしい一人旅ができたのでその時のことを書いておく

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5/18

前日夜から山へ行くつもりでいた(輪行して軽井沢でソロキャンプでもして帰りは自走する計画であった)が、平日だからとなめきっていた結果キャンプ場の当日予約が取れなかったので昼くらいまで寝転びながらGoogleマップAirbnbを交互に眺め「山がだめなら海だろう」という安直な気持ちで千葉の南端に行くことを決めた、安価な宿を金谷と白浜でそれぞれ予約し洗濯物を回しながらもそもそ昼ごはんを食べて14時過ぎにようやく出発、横浜で予備のチューブを入手後ひとっ走り、久里浜港からフェリーに乗って対岸の金谷へ。
金谷の暗いトンネルを抜けて宿のある保田に、近くのスーパーの魚介類の品揃えの良さに驚きつつ、400円のパーカーと緑茶ハイの缶と半額の刺身、翌る日の朝食を購入した。刺身はボリュームあったのにかなり安かった。
ささっと風呂を済ませて部屋に戻るが、1Fで防犯のためかはめ殺しの窓に波の音は遮られ、がっかり引きずって久しぶりの地上波バラエティをBGMに就寝。

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5/19

朝起きてワイドショーみる、今はTVに投票機能があってボタンを押すとポイントがたまったりするらしい、へえ未来っぽい。
のんびり朝ごはん食べてのろのろ支度、やるべきこともないのでチェックアウト後ロビーでwi-fi捕まえてコースを決めた、金谷港からまっすぐ東へ進路をとると鴨川に抜ける道で小さな峠があるということでそちらを目指す。
暑いわ向かい風が強いわで200mもないような峠でひいひいである、てっぺん近くにある蕎麦屋で一休み、季節の天ぷら盛り合わせにミントが入っていた、蕎麦は二八でとても好みの出汁だったが油断して多めに辛味大根を盛ってしまいに涙がちょちょぎれた、ボトルに水を補給してもらって鴨川まで下る。
スーパーの横に自転車止めて休憩していたら、近所の高校生が物珍しげに僕のヘボチャリを囲んでエンブレムを撫でていた、けして悪い気はしない、こちらが見ているのに気づくとさっと離れていった、安物のクロスバイクだよと言いかけてやめた。
海沿いを走ったが外房側の波は荒く、時折飛沫が高く上がるのが見えた。岩の間に透き通る水の色が見えるのがうれしい。海の青は空の青とは上手いこと言ったもんである、快晴のせいで非常に暑かったが。
南端の野島崎灯台あたりですこしぼけっとしてから宿へ、お腹が減ってなにも考えられず併設されたカフェでカレーを食べた、しみた(最近運動するとカレーを食べたくなるのはなぜなのか)。
あとの時間は暑さにやられて道中買ったアミノバイタルのサプリを飲みつつ風呂で脚をほぐしたりした。
その後友人のバースデーサプライズの段取りを済ませて寝る。
本読もうと思ってたが文字が追えず無理だった、今度から荷物に本を入れるのはやめる。

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5/20

最終日は朝8:30に階下へ降りてボリュームのあるモーニングセットを食べた、厚切りのベーコンと半熟の目玉焼き、むちむちのパンが美味しい。
カロリー補充を終えて9:30手前に宿を後にし近隣のコンビニで背負っていた荷物を送ってしまって海沿いを走る、館山までまっすぐ北上するつもりが道を誤って州崎に出てしまい多少遠回りな上微妙なアップダウンが続くが信号がないのが救い、初回補給時に確認したところ平均速度が17km/h程度になっており休憩のペースを30kmごとにすると決めて走り出す。
昼過ぎに初日に行けなかった寿司屋に寄ったらとても美味しくて店の人も優しくて元気が出た、日本酒のそろいもよかったので次は夜に寄りたい。
その少し北あたりで通過する鋸山近辺は昔幼稚園の頃にお泊まり保育できたのを思い出した、スイカ割りとか地引網したような画が脳裏をかすめる、かれこれ25年も前だが覚えているもんだ。
しばらく海沿いを走れていたが、木更津から市原にかけて大型トラックやらダンプがぶんぶん走る幹線道路を選んでしまった、アクアラインを走って帰りたいがそうもいかない、工場地帯は一本東に道をずらせば多少走りやすくなったろうが走行距離が100kmを超えてルート変更の余裕もなく道なりに進む。
千葉市までくると道路の幅が広がり舗装がよくなって走りやすかった、さらに進んで浦安までくると勝手知ったる感が出てくる、コンビニで最後の補給として野菜ジュースといももちを放り込んで飛ばす。
180km走ったところで川崎に到着、最終的な平均速度は19.4km/h…今回も20km/hを超えられなかった、脚力ほしい。
フラフラのまま落ち合った知人と2度目のズートピア見てから歩いて帰った、帰って3時に寝て7時に起きて出社、体力ちょっとついたかね。

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昔はひとりが寂しいと思っていた、絶えず誰かにいて欲しかった、誰かがいないと気持ちが落ち込んだ、そのくせ大きな迷惑をかけた。
今はひとりが気楽で好きだ、昔より単に鈍くなって協調性がなくなり他者が遠のいただけのような気もするけれどそれでいいと思っている。