おとずれを待つなよ

約9ヶ月関わっていた仕事で望まれた結果が出せず事実上リングアウトとなりその悔しさに飲まれて自分のやってきたことまで見失いじりじりと削れていくような毎日の中で一昼夜にひとつうれしいことをかならず掘り出すと決めてから枷が外れたようで見たこともなかったようなベタな設定の恋愛映画で泣けたり化学調味料を使わない料理の愛おしさを改めて知り久しぶりに握る万年筆の掠れや友人の結婚式で見た笑顔のあたたかさや隣にいない君が見ている風景を想像することなどなにもかもが鎖になってきらきら首元で光っているみたいな気分になっていて巡り巡るのをおとなしく待つのも一手だけど待てない時は走っていけばいいし酔ってバカんなって転倒して笑われたって(痛みすら僕だけのものだ)