冥王星はどっちだ

週末は京都の山奥で開催されたThe Star Festival 2014に予定通り足を運んでいたのだけれど昨年のTAICOCLUBに比べてみればまあのんびりとしたもので初日の夜は連れも自分も眠りと音の間をフラフラと行き来しながらアルコールを片手にいくつかのフードを食べ遅い時間には寒さに身を震わせつつ横になったもののほとんど意識を手放すことなく朝になってしまい少し高くなったステージ裏の丘で微睡むも深く睡眠に潜ることが出来ず間もなく刺すような日差しの強さに起こされて木陰で本を読んだりした(もちろん目当てのアーティストの時にはスピーカ前に陣取って足踏みした)

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最近ホッテントリに興味もわかずアーリーアダプタの友人たちがシェアするサービスやカルチャーのあれこれにもわくわくする気持ちがなくなったし画期的な新製品や期待の新人すらもチェックしなくなってしまったのはアンテナの劣化というより感性の衰退じゃなかろうかと戦戦兢兢としつつ立ち寄った旧祖父母宅玄関脇に積んだままにしていたいくつかのダンボールに風を通しつまんできた数冊のうち一番最初に読みだしたジョン・ハスケルの短篇集「僕はジャクソン・ポロックじゃない。」の「象の気持ち」は醗酵したのかやたら涙腺にきて加齢によって得られるもの失うものを同時に突きつけられたような思い

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帰りの新幹線から見たソーラーアークは消灯していた