無職ですることのない今記録をつけないでいるとなにもしないまま過ぎゆく日々が勿体ないというよりはいつの日かまた忙しく過ごして疲弊した時に愛撫する対象がなくなるし精神衛生上好くない、ということで振り返って一日ずつつける(2)

昼を過ぎ起きだしてから少し本を読み晴れていたので半ば義務感から家を出て辞めた会社の近くのバーのランチ営業に滑り込みもりもりご飯を食べて食後のコーヒーを飲みながら二片のチョコレートを分けあいしばらく他愛もない話をする、家に戻り本を少し読んでまた眠る、恐らく日照時間の短縮と寒さからきたであろうもはや毎年恒例といって差し支えないある種どうしようもない憂鬱に襲われて動けないのでオレンジの錠剤を飲んでから一番最寄りの風呂へ、記憶では相当に熱い湯ですぐにあがることになるだろうと思っていたのだが快適な湯温であった、珍しく話しかけられて地元の方と数分に渡り話をする、髪の毛をよく拭いてから銭湯を後にし、切らしていた味噌と肉をスーパーマーケットで購入し帰宅、隠していたわけではないのだがここで書かないのも不自然なので予め断っておくと半年いやもう少し前から僕には恋人と呼んで差し支えない存在があるのだけれどその人と根菜を山ほどと少しばかりの茸を入れた鶏鍋を食べていたら時計の針がてっぺんを少し回った頃一緒に働いていた同い年の女子がしゃくりあげながら電話をかけてきてとても悲しい話を聞いた、そのまま20分弱通話し切電後残った汁で作った卵とじうどんをすすって流しに鍋を移動させ横になって雑誌を繰りながらまた少し話していたのだが途中で記憶はぷっつりと切れどちらともなく眠ってしまったようで翌日早朝になって目が覚めた、きっと鍋を火にかけながら飲んだストロングチューハイのせいだと思う、めっきりアルコールに弱くなった