北極星

 まともな大きさくらいになったのは、ずいぶんひさしぶりでしたので、かえってかなりきみょうな感じがしました。でも数分でそれになれて、いつものように一人ごとをはじめました。「わーい、これで計画が半分たっせいだぞ! こんなに変わるなんて、不思議よね! 毎分毎分、自分がなんになるのかちっともわかんない。でも、もとの大きさにはもどった、と。つぎはあのきれいなお庭に入ることね――それっていったいどうやったらいいだろ?」

不思議の国のアリスより

 

両手に持ったキノコを交互にかじっていたあの頃を不意に思い出したりする、反省は無しで次のことばかり考えているのはいつも同じ、今は手元に簿記の本を広げつつもSFマガジンだって忘れていないしデザインやテクノロジーの本が横に積んであって爪もはげかけだけどお気に入りの模様になっているし先日ようやく配信されて見終えた洋ドラのサントラ的なプレイリストがかかる薄暗い部屋でいくつもの寝息を数えながら1秒の短さを嘆いたり世の中に怒ったりしている、恥ずかしくて茶化しちゃう35歳、息子の寝巻きはライトグリーンのワンピース、ビールとのり天はうまくて勉強は楽しい、いつまでも私は私のままでいたいよ、あなたもそこでかわらず光っていて

なぜか町には大事なものがない

キーボードを買って気づいたのだが、書きたい書きたいと思っていた文章が、めっきり書けなくなってしまっていた。事実の羅列以外を記述することが難しい。複数の出来事を編んだり、自分の感情を見つめたりするには、脳の容量が足りていないという感じ。なんだかよくわからないものに常時メモリが使われているので、心から楽しめる娯楽も減った。こんな私を毎週ドキドキさせてくれる「チェンソーマン」には心より感謝申し上げる。

 

変なタイミングだが、残しておいた方がいい気がして、手で書く日記を始めた。五年日記だ。続けられるとは思わないが、続かないとも思わない。

スマートフォンは不安と躁鬱の波の増幅器となっているので、しばらく所定の位置において、固定電話として扱うことにする。

 

もしかしたら、このブログともそろそろお別れかもしれない。なんとなくの予感。

あがない

ここ数年で最も余裕のない冬を過ごしている(数週間の体調不良と鬱期を経て、若干の躁転となっている自認がなくはないので、落ちすぎる心配はないが)。

 

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同僚と話していて、「今は何より時間と体力がほしい」という言葉を発した。

体力も時間も有限であり、自分で作らねば手に入らぬわけで、漫然と待っていてなんとかなるわけではなく、もちろんサンタさんにおねだりするものでもない。己でやれることをすべてやるべきである。

手っ取り早い捻出方法として、iPhoneのスクリーンタイムから使用時間が明らかになったので、SNSを絶つことにした。使用時間の制限が機能しないことは経験上明らかであるので頻度の高いアプリをすべて削除した。

 


本当はiPhoneを投げ捨てるのが最も効率のいい方法であるのはわかっているが、仕事上そういうわけにもいかない。ぱっと写真も撮りたいし。


最初に表示するホーム画面に出すアプリはかなり絞ったのでスッキリした。

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体力に関しては、通勤や矯正、その他諸々で致し方ないところがある。気休めに、サプリメントを定期的に飲めるようデスクの引き出しに入れた。


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先日、行きたかったイベントの出演者が夢に出た。もうしばらくは(もしかしたら永遠に)お目にかからないだろう。寂しいが、それも自分の選択の結果ってことで。

梅を拾う

実家の近所に梅畑がある。

高齢の方が所有していて数年前までは出荷等も行われていたそうだが、ここ1-2年は出入りがみられず、放置されているようだ。下草は刈られていないが、今年も大粒、たわわに実っている。

畑と集落の間の道にもぽつぽつと若めの梅の木があって、道にはみだした枝から、毎日数個のお恵みがある。鳥のさえずりが心地よい時間、散歩のたびにおこぼれに与る。

 

一つ手前の空き地には、3年ほど前からソーラーパネルが並べられた。梅林もいずれこうなるだろうか?

大手スーパーに並ぶ海外産の安い梅干しを選ぶことも少なくないし、果汁はほんのわずかで香料がほとんどであろう缶入り酎ハイを飲むことに抵抗もない。電力を消費していることを恥じはしないし、高層ビルに入居するIT企業で働いて食い扶持を稼ぎ、スマホでこれを書いている。でもこういう景色を見るとなんとなく落ち着かない。

 

首都圏に暮らして早10年、訳あって今までで一番長く田舎に帰っている。あと1ヶ月強はここで過ごす予定。やることも多いし考えたくないことを様々考えなければならない、でも昔ほど悩んではいない。

一つ山を越えたので、呆けないために前にやったみたく100日かけて習慣を作ろうと思う

 

 ・一日に一つ、よかったことか見つけたことを記録する

・出勤日は6時半に起きる

・週3回以上お弁当を作る

 

それからこれはアドバンス的なやつ

TOEIC / 統計検定3級 受験のベース作りとして、選んだワークブックをやりきる

 

辛いこともあるけどなんとかやっていくぞ