トリッピーの夢は見ない

引越しから半月は経つのにまだ片付けが終わらないその事実が私の気持ちを押し潰してくるがそもそも休みも少なければ各種手続きと人と会う用事に追われているので致し方なし致し方なしと呪文のように唱えて眠る、マイクロファイバーの敷パッドめちゃくちゃ暖かいけど静電気すごい、朝はパチパチ

 

来月は休みをきっちりとって業者を呼びトランクルームに預けている物をドカドカ捨てるぞ、あとジム行きたいぞ、自転車も乗るぞ、あれもこれもあれもこれもああ、来たる嵐の前に

 

(目を瞑るときくらいは好き放題する)

🐈

年の瀬に愛しい黒猫が死んでしまったがまだ実感がないのは実家にも帰省しておらずその亡骸にも触れていないからでただ正月の家族の写真の中にもう彼がいないこととか馬鹿みたいに高い猫缶を買わなくてもよくなったこととかをホームセンターやらスーパーのペットコーナーを目にすると思い出して途端に悲しみが噴出するけどそれも十数分しか持続せず生きること即ち忘れることと思い至れり

腎不全で自家輸液をしていたのだがその針で指を突いたり歯がなくなった彼のためにお粥を炊いたりしつつラストの呼吸まで看取った母はかなり精神的にダメージを食らっていた、そういうことだと思う、目の前にあるものは人生に無理やり食い込んでくる

 

インフルエンザやらかし引越しの日程がずれるなどしてバタバタと過ぎた年末から食べ過ぎて胃が重たい元日を終えてはたと2016年の下半期用に書いた目標を思い出した、それどころではなかった、それどころでは

 

幸せになりたかった

実家で大きな出来事があったり憧れの人が事故死したり引っ越しが思うように行かなかったり狭い範囲でしかない人間関係からプレッシャーがかかったりとこの夏からのあれこれが蓄積されて疲れた、これまでそれなりに幸せだったしそれなりに発散をしてきたつもりだし仕事は問題なくさせてもらっており職場では明るく笑って振る舞えているが来月以降これも少しばかり環境が変わることになっているのでどうなることやらというところで不安が過多、帰宅の電車で勝手に涙が溢れて止まらなくなり朝起きられず読めもしない本を幾冊も購入し重いかばんでうろつくのが続いていた、昨日から長期休暇なのでこの期にまたもちなおせたらいいなと近所の適当な病院に行って以前より軽めの抗うつ薬と安定剤と眠剤を入手した、努めて普通に話し理性を保っているつもりではあるのだがそんなすぐには本調子とはならんもので入眠時にボケてなにごとか口走ったらしく同居人が完全にドン引きして「怖い」と言ったのがそれなりにこたえた、たぶん本当に怖がらせるようなことを言ったのだろう、何を言ったかは全く覚えていない、申し訳ない気分だ