無職ですることのない今記録をつけないでいるとなにもしないまま過ぎゆく日々が勿体ないというよりはいつの日かまた忙しく過ごして疲弊した時に愛撫する対象がなくなるし精神衛生上好くない、ということで振り返って一日ずつつける(3)

昼前に二度寝からのんびりと起きだしてコーヒーを淹れ蜂蜜をかけたシナモン風味のフレンチトーストを食べつつしょうもない話をしながら支度をして家を出る

この後は「何故か相性のよくない人間というのはいるもので、黙っていても心地よい相手がいるかと思えば隣に座っているというそれだけで苛立ちを煽る人間もいる、何が言いたいかといえば前者には始終隣にいてほしいし、後者と長い時間を過ごすのは苦痛なのでなるべく避けたい、はーだるい」といったことをだらだらと愚痴っている攻撃性の高い不愉快な文章であるのでもしそういったものがお好きでないならばここで読むのをやめてほしい

 

*

*

*

*

*

 

高円寺のとあるカフェにて作業をはじめようとするも何故かWi-Fiに接続できず多少なりとも進めるはずのタスクが停滞しだしていたところで後から店へ来た同一案件のもう一人の管理者である友人も全くと言っていいほどそれをすすめる気がないのか僕がラップトップを閉じて「場所移るか」と声をかけた後も相槌を打ったきり不動で様子を伺うでもなく自分のタスクを黙々と進めていてそのマイペースさに苛々しながらラップトップを開くだけ無駄なので水煙草をがばがば吸いくらくらした頭で金井美恵子の料理に関するエセーを1冊消化したところでかけられた言葉に精神の限界が来て店を後にする、一ヶ月ぶりに会ったのでおそらく形式的に口をついたであろう「元気そうでよかったよ」という全く的を得ない一言で疲弊が更に積み重なり、不躾丸出しの数個単語を投げつけて別れる

 

生産性がまるでない自分に嫌気が差し無駄足を認めたくない気持ちからここまで来た意味を作るためだと言い訳して高円寺麦酒工房で一番安いブロンドを一杯だけ飲みながらこの日記を書いている、収入もないのに贅沢し過ぎた、泣きそうだ、働けばこの変な自責感も消えるだろうか、などと言っているうちにやけっぱちで味もよく分からないビールを飲み終えた、帰らなくちゃ、明日は朝から町田で絨毯売りの手伝い