図書館の帰りはいつも指先が紫色になる

昼前からお弁当を作って散歩に出た、鶏ハムとエッグフィリングのイングリッシュマフィンサンド、白菜と絹さやとベーコンのカレーソテー、レーズン入りポテトサラダ、洋なし(あとそれを剥くためペティナイフを隠し持って)

目的の駅で電車を降りてくるっと歩き日が当たる公園に着いた、中央に位置する噴水の両サイドにベンチが3つずつ配置してあり、片側にはホームレスであろう人々、片側にはいちゃつく学生カップルがいて、どちらも並んで食べるには強敵であったが渋々後者の方へ座った

行きは電車で行ったから帰りは歩くことに決めていた、炭酸水を片手に洒落た銭湯に入ったのだが1時間半は入っていたと思う、ぐるぐるといくつもの風呂を回った、明るい時間に銭湯に行けるしあわせ、すばらしい、ずっと無職でもいい、いやよくない、

通り雨とともに暗雲は去って強い風が吹いていた、髪はしっかり拭いたのだけれど首元の寒さに身震いしながらうっかり買ったコンビニの安っぽい焼きそばパンを齧り、途中図書館で一旦休憩、そのあと金星を眺めながらショートカットして帰ってきた今はちみつを入れたチャイを啜っている、数多のパン屋や洋菓子店、和菓子店を眼前に通り過ぎて何一つ買わなかった自分を褒めたい

夕飯は昨日の残りの味噌汁とおろし納豆くらいで済ませるつもり、そしたら本と雑誌を箱詰めして押入れにしまい、手袋はめてヴァイオリンの練習にゆく